拒絶された、市川市の保育園開園

待機児童問題を解決していくには、保育所の数を

増やしていくことが必要不可欠であるにも関わらず、

 

今回の保育園開園が住民の反対により、

建設中止の事態となったことに

ショックを受けました。

 

待機児童問題は1990年代後半以降、都市部を中心に

急増した問題である。

 

大都市への人口集中が主な原因だが、それ以外にも、

共働き家庭の増加や家庭環境の多様化など社会構造が

大きく変化したために保育所を必要とする子育て家庭が急増する中で、

保育所の増設や受け入れ数増加など施設整備が立ち遅れたことなども

原因の一部である。

 

では、今回の市川市の保育園建設が中止された

背景には何があったのか?

 

その内容が以下のニュースです。

 

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千葉県市川市で、今月開園予定だった私立保育園が近隣住民の反対運動で

建設中止となったことを受けて、市川市は4月12日、市庁舎で会見を開いた。

 

こども施設計画課の小西啓仁課長は、「去年(開園が)決まった

保育園の中でいちばん大きなものだったので、極めて残念」と語った。

保育園は、同県内の社会福祉法人市川市中心部近くの住宅街に

約500平方メートル、定員108人(0~5歳児)で開園予定だった。

 

市の待機児童数は、全国の自治体中ワースト9位(2015年)で、

関係者は大きな期待を寄せていた。

しかし、昨年8月、開園を伝えると住民の反対運動が始まった。

 

保育園は10月に募集を開始したが、住民の同意が得られず着工の

目処が立たないことから、12月に開園の延期を決定。

 

さらに今年3月、住民の理解と協力を得られる見通しが立たないことから、

開園を断念した。

反対意見で大きかったのは、「保育園が面する道路は抜け道になっているのに、

車がすれ違えないくらい狭く危険」という安全面についての声だったという。

 

また、事前に社会福祉法人や市側からの説明がなかったことも

問題視されたそうだ。

小西課長は「市川市はもともと道が狭い。その中では道路が見通しもよく、

(幼稚園も安全性に)配慮された設計だったので、

設置に特に問題があるとは思っていませんでした。

言葉が不十分で誤解を招いた部分もあったかもしれません」と述べた。

市川市は今回の反省を踏まえて、今年度からは認可保育園の運営を申請する

事業者に対し、事前の説明とその記録を徹底するよう要綱を作った。

反対意見では「子どもの声でうるさくなる」という声も大きく、

このことが報道されて、物議を醸している。

 

これに対して、

小西課長は「社会福祉法人は、防音壁を設置する予定でした。

住民説明会で二重窓にするなどの提案もしていましたが、

聞き入れてもらえませんでした」と説明。

さらに、私見と断りながら、

「子どもの声が聞こえない街はよくないと思っている。

(住民に)ご理解いただき、園の運営も努力してもらって、

落とし所を探りながら(市の保育園の)整備を

進めていければと思います」と語った。

 

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市川市の保育園開園が住民に反対された背景には

開園を予定していた保育園の立地条件に問題がある。

 

保育園の建設予定地は車がすれ違えないほど、

保育園周辺の道路が狭くて非常に危険である。

 

さらには、子供の声がうるさくて

日中は特に、落ち着いて過ごすことができない

という住民の不満があります。

 

そのような立地問題を解決するためには

保育園建設地を中心部付近の住宅街ではなく、

郊外の比較的のどかで道幅の広いエリアに建設するか、

市川市の駅周辺に建設することで、

 

道路の道幅が狭い、子供の声がうるさいといった

住民の不満を和らげて、保育園開園にむけて

前進していくことになる。

 

待機児童の数が全国ワースト9位・市川市

保育園開園で全国の待機児童問題の解決を

加速させていきたいところです。